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:: 0002 / 「第13回建築環境デザインコンペ」佳作

art-scape museum


この美術館は、竹林にインスタレーションされたアートが、竹の成長に従ってその空間を支え、時経とともにアートと自然が融合されていく「成長する美術館」である。
アーティストは、埋め立て地のグリーンベルトとして作られた竹林の中に自らのアートスペースを自由に切り開き、竹林の中にvoidのアートスペースを作り出す。
伐採された竹は、展示空間や見学通路を作る構造材として利用される。voidの展示空間は竹の成長に従って徐々にアートと融合しながら元の竹林へと姿を戻す。1週間で約12m成長する竹の性質により、切り取られたアートスペースが消え去るまでがmuseumの展示期間となる。
自然の成長の中で自由に切り取られたアートスペースは、予想もつかない自然との融合を、そこに訪れた人々、アーティスト、あるいはアート自体にもたらすかもしれない。埋め立て地に創出された竹林というグリーンベルトは、アートと融合することで、新しいart-scape museumを作り出すことになるだろう。