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:: 0005 / 「おにし屋内広場設計競技」6等

density:wood stracture/facade/space


鬼石の風景は季節の移ろいや人々の活動により、様々に変化する。季節とともに、人々は時には集いに熱狂し、また時には個人的な領域に没頭する。鬼石には圧倒的な密度の差が存在する。都市のように高密度な状態が一定的ではなく、様々に絶えず変化し続ける。
今回、様々な密度変化を包み込む一つの領域を提案する。つまり、状態としての連続的な密度変化を物理的な状態で許容する試みである。
施設的な与件としての二つのホール、そして屋外の広大な広場、これらを物理的な粗密によって一つの領域として包み込む。
二つのホールの特質と屋外広場との関係により集成材を用いた木造の架構に密度の差を与えていく。構造的に粗密の連帯関係が成立し、また二つの異なるホール、および内部・外部においても活動の粗密に対する連帯関係が生まれる。
この屋内広場は物理的な粗密により構築されることで、鬼石の移ろい続ける風景と鬼石の美しい自然に調和する。